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調査報告
小型車市場の逸品モデル促進

1、小型車市場の伸びは鈍化
  国際市場の石油価格の上昇とサラリーマン階級の自動車ニーズが日々増えるに従い、簡素、実用的、経済的な小型車は多くの消費者の眼を惹きつけ、小型車市場はこの数年間盛んな時期を過ごした。しかし07年、08年の小型車市場販売数はその前年に及ばず、逆に中級車市場の販売数が高止まりして下がらなかった。

  自動車工業協会の統計データでは、2007年、中国の自動車市場は排気量が1.3Lを下回る車種の販売数が乗用車全体の販売数の26%を占め、シェアが5.7%下がったことが表明されている。排気量が1.0L以下の微型乗用車(日本の軽自動車に近い)の販売総数は24%も激減し、シェアはすでに6%を切り、2004-2006年と比べて増加が緩やかになった。逆に、排気量の大きい乗用車、SUV車の販売数は07年に急速に増加した。

  2008年に入って、新スイフト、トヨタYARIS(ヤリス(ヴィッツ))、マツダ2など新車が市場投入されたことが功を奏し、08年年初の小型車市場はある程度回復した。08年1~2月、0.8~0.9Lの乗用車ニーズは依然として下降傾向が見られ、1.0~1.1L車も縮小傾向にある。彼らのニーズは主に1.3~1.4Lや更に高級な車種に転換している。
2、小型車市場の発展過程
  小型車市場の成長状況を見ると、萌芽から初歩的発展、そこから逸品車種の登場といういくつかの段階を経ている。前世紀の80、90年代は小型車の萌芽期であり、アルトやシャレードが小型車市場の主流であった。高級車とは比較できないが、当時はこのような自動車を1台持てばメンツも保たれた。90年代の後半には、小型車市場に巨大なビジネスチャンスが到来し、中国の自動車市場が一層開放されたことから、国内外の自動車メーカーが次から次へと小型車市場に参入し、市場は初歩的な発展段階に入って、市場競争も日々激しくなった。大規模な値下がりを起こしたここ数年、特に2004、2005、2006年においては、小型車市場の成長スピードは明らかに早くなった。この間、ファッション、スポーツ、個性に富んだ小型車が若い消費者に歓迎され、特に2008年に入って、新スイフト、CROSS POLO、ヤリス、マツダ2などの一連の逸品車が続々と国内市場に登場し、小型車市場がすでに逸品化の方向に発展していることを予期させている。

  では、なぜこのような現象が現れたのか?

  中国人のメンツ問題が小型車市場の発展を促したと言えるものの、これもまたメンツの問題により、2007年から小排気量の小型車市場の発展スピードは劣り始め、排気量の大きな高級車やSUVの販売数がますます上昇して小型車市場を圧倒し、上昇し続ける原油価格と一定のコントラストを作り上げた。人々の収入が増加するに従い、小型車を所有していることはすでにメンツがある事ではなくなり、小型車は安くて技術価値が低いというイメージが人々に芽生えたことから、メンツを重んじる人には受け入れられなくなった。彼らは今、いっそうハイグレードな中高級車や燃費の高いSUV車に目を光らせている。
3、小型車市場の今後
  サーチナ研究総合所の研究によると、現在の小型車市場はすでに3つの市場に細分されている。1つは一般消費型で、彼らはアルト、シャレード、チェリーQQなどの簡素な車型を選択している。2つめはファッション性追求型で、彼らは普通若い人を中心とし、選択するのはPOLO、新スイフト、フィットなど外観がおしゃれで、個性が示せる車型である。3つめは品質追求型で、彼らは自動車のファッション性と個性を重視する他にも自動車装備やセンスを重視し、最近発売されたスズキの新スイフト、フォードVerveとマツダ2はまさにこの種の消費者をターゲットとしている。

  長期的に見ると、1つめのセグメントの将来における主要なターゲットは、二、三級都市の一般消費者で、とりわけ農村の郷鎮に居住する消費者である。一般に小型車の価格は10万元以下で、サーチナ総合研究所「データ工場」のデータによると、二級都市(瀋陽、成都、武漢、西安、深セン、南京、済南を含む)の消費者のうち、10万元以下の乗用車を持っている家庭の割合は16.2%であり、一級都市(上海、北京、広州を含む)の割合は13.4%で、一方の10~20万元の乗用車の割合は一級都市が二級都市より高いことから、二級都市の今後の小型車市場の見通しが楽観的であることが説明できる。2つめのセグメントの将来のターゲットは二、三級都市のファッションに注目している若い人たち、3つめのセグメントのターゲット市場は依然として大都市の生活の品質を重視する消費者層であろう。また注意すべきなのは、小型車市場の女性化が進んでいることで、小型車を購入した人の若い女性の割合がますます高くなっており、女性はアウトラインが緻密な小型車をより好んでいる。
  ブランドという切り口から見ると、小型車の国産ブランドでは、メーカーが最も重視している要素は価格であり、常に低価格製品を主要な競争戦略にしている。このような戦略は市場の初期段階では一定の効果があるが、一定の程度を超えて、更に小さいセグメント市場が現れた今は他の策略を採用する必要がある。現在北京、上海などの一級都市では、セグメント市場がすでに現れているが、二、三級都市ではまだ明らかに現れていない。国産ブランドの小型車は次第にこういったマーケットに移っていくと予想されるが、多くの外資系ブランドの合資化に伴い、国産ブランドの価格優勢がだんだん弱くなっている。外資系ブランドは技術やアウトライン、環境保護においても国産ブランドより優れており、08年に発売された逸品小型車を見ると、国産ブランドはすでに劣勢状態にある。国産ブランドが長期競争で不敗の地に立ちたいのであれば、車種開発において、特に逸品車モデルの開発における工夫が必要であろう。

  現在小型車に対しては特別な優遇政策が何もなく、しかも国民には小型車の消費観念に一定の誤解が存在している。ただ海外の小型車市場の発展過程を参考にすると、消費政策から見ても人々の消費観念から見ても、小型車市場の発展見通しは明るく、多くの海外市場ですでに好成績を収めた外資系の逸品モデルは中国市場に参入する意向を持っている。原油価格の急騰や、ガソリン税の導入、環境保護理念の普及、環境保護政策などの一連の有利な要素が出てくるに従い、小型車市場は新しい発展段階を迎え、ニーズの向上により小型車市場により高級な逸品モデルの出現が促進されることを期待している。
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