会社紹介 業務内容 サーチナの強み 研究領域 インターネット調査
お知らせ 品質管理 主要クライアント 広告掲載 お問い合わせ
サーチナの提供サービス 調査報告 研究コンサルティング
ホーム 調査報告
調査報告
「限塑令」以後における国民の買い物習慣の変化

1、「限塑令」が出された背景
  1、登場した背景:中国は極薄ビニール袋への制限を1999年からすでに行なっている。当時、北京、天津、江蘇、遼寧など10余りの省市では続々と運用をはじめた。また、一部大型スーパー、商店においては、ビニール袋を有償使用とした。その後、「シャングリラ」と呼ばれる雲南省迪慶チベット族自治州は、2001年からビニール製のショッピング袋を使用禁止とし、中国大陸で最初のビニール袋使用禁止地域となった。2008年のオリンピック期間中、グリーンオリンピック(緑色奥運:北京オリンピックのテーマの1つ)を実現するために、北京ではオリンピック村において、40万のゴミ箱用黒色ビニール、750万の選手宿舎用白色ビニール、20万の医療用黄色ビニールなど計800数万の生分解性ビニール袋が使用されることになっている。(資料元:捜狐ネット)

  現在のビニール袋生産使用情況を見ると、中国のプラスチック年間生産量は300万トンで、消費量は600万トン以上である。全世界のプラスチック年間生産量は1億トンで、仮に毎年15%のプラスチックが廃棄されているとすると、全世界の年間プラスチック廃棄量は1500万トン、中国の年間プラスチック廃棄量は100万トン以上で、ごみの40%を占めることとなる。このような大量の廃棄プラスチックがゴミとして地下に埋められており、もともと不足している可耕作地に更に大きな圧力がかかっている。(資料元:中国軍ネット)

  2、関連政策:2007年12月31日、国務院は「ビニール袋の生産、販売、使用の制限に関する通知」を公布した。通知では、ビニール袋は「白色汚染」の主な原因であることを指摘し、2008年6月1日から、全国範囲で厚さ0.025ミリメートル以下の極薄ビニール袋の生産、販売、使用を禁止した他、ビニール袋の生産、販売、使用制限の監督、検査を強化し、廃プラスチックの回収利用率を高め、ビニール袋の生産、販売、使用を制限する良好な雰囲気を構築すること、地方政府と国務院の関係部門の責任強化を定めている。

  3、政策解説:「限塑令」の正式実施後、以下のような情況が発生している。
  (1) スーパーはビニール袋を無料提供せず、消費者自身がビニール袋を買うか持って行く。
  (2) 一部の極薄ビニール袋は市場から排除され、ビニール袋を生産している小企業は事業の転換か破産問題に直面している。
  (3) 各種環境保護型袋、分解性ビニール袋などが市場に登場し始めている。
2、消費者の買い物習慣に対する影響
  「限塑令」の公布により、国民の生活に比較的大きな影響が生まれている。主に消費者の買い物回数や買い物習慣上に現われているようだ。サーチナ総合研究所jp.searchina.com.cn)では「限塑令」公布後における消費者の買い物習慣の変化を探るべく、一連の調査を実施した。調査対象は「限塑令」公布後にスーパーや市場に買い物に行った消費者で、計270件の有効回答を収集した。そのうち、低収入、中収入、高収入の割合は1:1:1である(注:低収入は世帯月収が3000元以下、中収入は3000~8000元、高収入は8000元以上とした)。対象都市は、北京、上海、広州から各90名、18-29歳が90名、30-49歳が135名、50歳以上を45名で割付した。調査結果は以下のとおりである。
  1、消費者の態度——多くの消費者が「限塑令」を支持
  2、買い物回数の変化——「限塑令」公布後、消費者の43%買い物回数が減少。
  3、スーパーと市場の買い物習慣変化
  「限塑令」公布後の現在、スーパーに買い物に行った際、ビニール袋は無料で提供されない。グラフのとおり、85.6%のモニターが自分で買い物袋を持参し、このうち大部分は布製バッグかビニール袋を持参すると回答した。また26.3%のモニターはスーパーでショッピング袋を買うと回答した。 野菜市場での買い物における情況もスーパーと似ていて、大部分のモニターが自分で袋を持参すると回答した。内訳では、スーパーに比べて布バッグの選択率が下がり、カゴの選択率が上がっている。

  野菜市場での買い物における情況もスーパーと似ていて、大部分のモニターが自分で袋を持参すると回答した。内訳では、スーパーに比べて布バッグの選択率が下がり、カゴの選択率が上がっている。
  4、年代別、収入別の対応状況
  グラフのとおり、スーパーで買い物する時ビニール袋を持参すると回答したモニターは30-49歳で最も多く、布バッグを選んだモニターは50歳以上が多数を占めた。一方、野菜市場への買い物では、ビニール袋を持参するか直接袋を買う人の割合が他よりも高かったが、50歳以上では袋を買う人の割合がやや低かった。モニター全体では、スーパーでの買い物は布バッグを、市場への買い物はビニール袋を持参する人が多い。これは、市場での買い物は濡れたものを購入することが多いためで、ビニール袋の持参が便利だからである。逆にスーパーで買い物するときは、大部分が乾燥した商品なので、布バッグを使用するのが便利なだけでなく、見た目にも美しい。;
注:各収入層の世帯月収基準は、低收入3000元以下、中收入3000-8000元、高收入8000元以上とした。
  グラフのとおり、スーパーへ買い物に行く際、ビニール袋を持参する人は中収入層で多く、高収入者は布バッグの持参率が、直接手で持つことを選んだのは低収入者で最高だった。野菜市場へ買い物に行く時に、ビニール袋を持参するのは中収入者が多く、布バッグや袋を購入する人は高収入者で多かった。
3、分析と予測
  上で述べてきたように、「限塑令」の公布後、消費者の買い物習慣に相応の変化が表れている。下の図にあるとおり、多くのモニターが買い物袋を持参していると回答し、スーパー、市場それぞれの割合は85.6%と83.3%である。細かく見ていくと、スーパーへの買い物には主に布バッグやビニール袋を、野菜市場に行く時は、主にビニール袋、布バッグ、カゴを持参している。さらに細かく見ると、布バッグの持参者は50歳以上と高収入者で多く、ビニール袋の持参者は30-49歳と中収入者が多かった。
  総じて「限塑令」公布後における、買い物バッグのニーズが相応に増加していると言える。サーチナ総合研究所では下記のとおり、一歩進んだ分析を試みた。
  消費者が選択する買い物バッグはどのようなものだろうか。結果では、環境保護型バッグ、不織布バッグ、分解性ビニール袋が主な回答だった。今後の予測として、この3種のショッピングバッグニーズは増加し続けると思われる。現在ある大型スーパーはすでに環境保護型バッグと不織布タイプのバッグを売り出しており、価格は何角から何元までと大きく異なっている。分解性ビニール袋はスーパーやコンビニで主に提供されるビニール袋となっている。

  消費者が買い物バッグで重視する要素について調査したところ、多くの回答は、「丈夫」、「環境保護に適している」、「大きい」、「価格が安い」といったものだった。当然、今後ショッピングバッグ生産メーカーはこれらをもっと考慮して、研究開発、生産して、市場ニーズを満たしていくべきだろう。
  資料:エコバックの一例
<< 前へ >> << トップへ >> << 次へ >>
日本サーチナ | 請負業務 | サイトマップ | 提携先
Copyright© 2002-2009 Searchina(ShangHai) Co., Ltd.
滬ICP備07032342号   渉外調査許可証:国統渉外証字第0485号