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調査報告
中国人のオリンピックテレビ視聴状況
  2008年8月、第29回オリンピック競技大会が北京で開かれた。オリンピックの成功は中国の大衆スポーツと競技スポーツの全面的な発展と、スポーツ強国の構築、中国と世界のスポーツ交流を促進させ、世界のスポーツ事業発展に貢献し、社会経済的には北京及び全国の経済や社会的進歩が促進され、中国の国際的地位を高める有利な条件が生まれるなど、中華民族の偉大な歴史を作り上げた。サーチナ総合研究所jp.searchina.com.cn)では、中国人たちのオリンピックのテレビ視聴について探るべく、北京、上海、広州、南京、福州、長沙、瀋陽、成都、西安、鄭州に住む16-50歳のモニターを対象に、インターネット調査を行った。
1、オリンピック視聴探索
  1、オリンピック前後における視聴時間の変化
  調査によると、オリンピック前の平日における日平均視聴時間は2.6時間だったが、オリンピック期間の平均視聴時間は3.2時間に増え、増加幅は23.39%であった。週末については、オリンピック前が3.72時間だったのに対し、オリンピック期間は21.37%増の4.52時間で、多くの国民がオリンピックに注目していたことがわかった。
  オリンピック期間中のテレビ視聴時間に著しい上昇が見られかどうかを検証する為、平日と週末に分けて視聴率データに対し、2標本T検定を実施した。
  上の表を見ると、2つのSIG値が皆0.00(有意性レベル)であり、オリンピック期間中の視聴時間にオリンピック前と著しい相違がある、つまりオリンピック前よりも高かったことがわかった。平日、週末にかかわらず、オリンピックによって人々の目がオリンピック競技観戦に奪われ、テレビの平均視聴率が大幅に上昇していたことが証明された。
  2、オリンピック前後のテレビ視聴時間帯

  上述の分析で、オリンピック前、期間中の平均視聴時間の変化がわかった。では、オリンピック期間中の視聴時間帯にどのような変化があったのだろうか。

  下のグラフのとおり、オリンピック期間中の平日、週末の視聴時間はオリンピック前とは大きな違いがあり、特に競技が多く行われた日中(午前8時から夕方6時まで)の視聴率が明らかに高かった。
  上の2つのグラフから、オリンピック期間中の人々の視聴時間帯に変化があったことがわかった。さらにk群のサンプルに対するフリードマン検定をし、オリンピック前後における人々の視聴時間帯の分布状況を分析した。下の表は平日と週末に分けた検定データである。
  上の表を見ると、2つのSIG値が皆0.00(有意性レベル)であった。これによりオリンピック期間中の視聴時間帯がオリンピック前と比べて著しい相違が存在することが説明できる。

  このようにオリンピックによって、人々の視聴時間帯にも変化が見られ、特に日中のテレビ視聴時間帯が大幅に上昇していることがわかった。

2、オリンピック注目ニュース

  北京オリンピックでは2008年8月8日から8月24日までの17日間(一部競技は8月6日より開催)に、計28競技、302種目が行われた。では、この中で人々からの注目を集めた競技はどれだったのだろうか。

  1、開会式 8.42億人

  中国の視聴率調査機構CSMメディア研究は、北京オリンピック開会式の中国国内の視聴率について、開会式の4時間余りをテレビを通してリアルタイムで視聴した国民が8.42億人に達したと発表した。これは中国の視聴調査が始まって以来の最も高い記録となった。開会式の模様は、中央電視台の複数のチャンネルの他、30余りの省級衛星チャンネルや多くの地上チャンネルでも同時中継し、放送範囲は全国をほぼカバーしたことで、観衆規模が全国の総テレビ視聴人口の68.8%を占めるまでに至った。オリンピックの聖火点火はテレビ観衆に感動を与えたが、李寧氏がスタジアムを空中で駆け回り、聖火が点火された時には、視聴率が90%に達し、当夜の開会式中の最高視聴率を記録した。

  サーチナ総合研究所がインターネット調査で収集したデータでも、開会式の注目率が一番高かった(85%)。開会式、閉会式はオリンピックの絶対機密であることから、人々の期待が集まる注目ポイントとなったのだろう。中国は今回の開会式に7年もの歳月をかけ、中国5千年の歴史と近代科学技術を融合させ、見事な成功を収めた。

  2、スポーツと芸術の結晶——体操

  開会式以外では、28競技中の関心度トップ3は体操、卓球、水泳であった。これは中国が得意とし、金メダルが狙える種目であるため、国民の注目を受けている。またこの中でも体操への関心度が最も高かった。単純に金メダルを奪う確率から見れば、卓球に関心が集まりそうだが、どうして人々は体操に夢中になったのだろうか。

  これには人々のスポーツ競技に対する好みが反映されている。現在のスポーツは力による争奪ではなく、多くの技巧が溶け込んだ、「美しさ」を持つスポーツへの要求がますます高くなっている。体操競技の魅力は「健やか、力、美しさ、危なさ」の統一にあり、精巧な動作技術と高度の芸術性を通じ、規定時間内に個人や団体で体と器械の完璧な結合を表現することである。体操の美しさは生活に生まれ、また生活を越えるところにある。これは近代社会の物質的生活が満たされると同時に、人々の「美しさ」への追求や渇望がますます高くなっていることを説明している。これは社会の進歩や人の素質が向上した直接的反応と言えるだろう。
3、オリンピックとビジネスチャンス

  中国にとってオリンピックは単なるスポーツの祭典に留まらず、国の経済、社会への影響は間違いなく巨大で深い。オリンピック経済はアテンションエコノミーであり、アテンションリソースが比較的集中し、主催国、都市に1種の段階的高度成長をもたらす、経済現象である。

  オリンピック経済はブランド経済とも言える。この時期に良好な運営をすることで、製品や企業ブランドを育成することができる。サムスンが世界のトップブランドの1つになれたのは、1998年のソウルオリンピックと分けて考えることはできない。昨今中国の国産ブランドが雨後の竹の子のように現れているが、オリンピックを通じて、国産ブランドの知名度を高められるだけではなく、より迅速にグローバル市場を開拓し、ブランドの飛躍が実現できる。関連機関の統計によると、レノボがオリンピックスポンサーになった後、中国市場でのブランド知名度は62%から68%に、名誉度は53%から62%に、ブランド価値が2004年の307億元から2007年の658億元に上昇した。燕京や青島ビールもオリンピックを通じて自社ブランドの構築に努力をしている。民族ブランドがこの歴史的なチャンスをしっかり捕らえて、突破することを期待したい。

  総じて、中国にとってオリンピックはただ経済的実力や国際的地位の昇格をもたらしただけでなく、中国にとても大事なチャンスをもたらした。このチャンスをしっかり捉え、オリンピックの飛躍と共に、中国の飛躍にもつなげたい。
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