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中国人が行きたい国はどこ?

  2008年、中国発展改革委員会は5月の7連休制度を解消したが、これにより中国人の7連休が1つ減り、3連休が4つ増えた。長期連休を利用して海外旅行に出かける計画をしていた一部の人は制度解消により海外旅行のキャンセルを余儀なくされ、海外旅行市場に一定の影響を与えることとなった。

  サーチナ総合研究所では、毎年中国人の海外旅行計画について全国のモニターにアンケート調査を行っている。本年度の調査結果は2008年5月に出版した『中国消費者の生活実態2008-2009』に収められている。
  『中国消費者の生活実態2008-2009』で収集した結果を見ると、モニターの6割近くに海外旅行(香港、マカオ、台湾を含む)の意向があり、このうち3.1%に具体的な計画があった。意向に過ぎなくとも、中国人の海外旅行欲が見て取れる数字だと言える。国が5月のゴールデンウィークを解消したことによる海外旅行計画への影響はあったものの、国民の海外旅行熱は依然劣らぬようだ。
  中国人が行ってみたいと思っている国はどこなのだろうか。右のグラフのとおり、ロマンの国・フランスが16.8%と他を突き放してトップだった(注:当データの収集は2008年カルフール不買運動など一連の反フランス騒動以前に実施)。男女別では女性におけるフランス旅行への憧れが強かった。次に挙がったのはモルジブ(9.3%)。以下アジア勢が続いて韓国が9.2%、香港・マカオ・台湾が8.5%、日本は6.4%で第7位であった。日本へ行きたいと回答した人には、引き続きどこへ行きたいかを聞いて見たが、トップだったのは東京だった。日本の政治、経済、文化の中心として、歴史と伝統のある観光地である東京は日本への旅行を希望している人の82.7%の支持を集めた。次に挙がったのは、温泉や海鮮料理などで有名な北海道(58.7%)。以下、京都、名古屋、大阪などが続いた。
  先ほど中国人が一番憧れている国はフランスだったと述べたが、実際に海外旅行をしたことがある人の回答情況を見ると、フランスを選択した人の割合は4.3%に過ぎなかった。海外旅行経験がある人では、香港・マカオ・台湾地区が38.4%で最も多く、次に韓国(8.9%)、日本(8.5%)が続き、トップ3を近隣諸国が占めた。では、どうして希望とは裏腹な情況になっているのだろうか。これは費用、時間などと深く関係しているようだ。サーチナ総合研究所出版の『中国消費者の生活実態2008-2009』に収められている他のデータを見てみると、海外旅行の「ボトルネック」として、費用の高さ、手続きの煩雑さ、言語の違いによるコミュニケーション問題などの客観的要素による影響の他、信頼できる旅行社が少ないこと、旅行に費やす時間の浪費も影響を与える要素として挙げられており、フランスに行きたい人は多いけれども、費用面、時間、渡航地までの距離面などから多くの人が諦めざるを得ない情況にあるようだ。一方の香港・マカオ・台湾、日韓、シンガポール、その他東南アジアなどの周辺地域は距離的に近く、費用も比較的割安なことから、自然と多くの海外旅行愛好者たちに支持されている。
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