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調査報告
世界的金融危機下の中国自動車市場
  アメリカサブプライム問題に誘発されて経済が不景気になり、ウォール街はニュースの発信地となった。メリルリンチが買収され、リーマンブラザーズは破産、AIGは米国連邦準備制度理事会に400億ドルの短期融資を求めた。これらの爆発的ニュースは、サブプライム問題によるアメリカの金融危機がいっそう激化していることを示しているし、アメリカ連邦準備制度理事会前理事長のグリーンスパンは「アメリカは『百年一遇』の金融危機に陥っており、これにより全世界の経済が動揺する可能性が大きく増した」と語っている。一連の連帯効果によって結局は金融危機が全世界の範囲で蔓延している。アメリカは歴史上最大の7,000億ドルの金融救済計画を実施し、ユーロ圏の15ヵ国も、歴史にない2兆ドル近くの金融救済計画を実施した。
1、消費者の金融危機に対する態度
  この一連の金融危機を中国消費者は一体どのように見ているのだろうか。サーチナ総合研究所jp.searchina.com.cn)は全国範囲でネット調査を行い、1078件の有効サンプルを収集した。
  調査結果によると、9割余りの中国消費者は今度の世界的金融危機は中国経済に「影響がある」と考えており、このうち37%人が、「非常に影響がある」と回答した。これらの結果から、中国消費者の金融危機が中国経済に及ぼす影響について比較的敏感であることがわかる。では中国経済発展の主力の1つ、自動車業界はどのような境地に直面するのだろうか。

  連続10年して急成長した中国の自動車市場では、長期に及ぶ株式市場の不振、ローン利率の萎縮、人民元上昇による輸出減、CPIとガソリン価格の上昇など、多くの要素により、自動車市場の発展に困難が次々と降りかかっている。その上金融危機による中国経済への影響が徐々に表れ始めている。アメリカ内需の大幅な減少により、中国の総輸出量は必然的に下降し、こうした欧米諸国の内需減少により、中国の多くの輸出依存型製造業、サービス業に影響し、いずれ最終的には中国国内の自動車市場のニーズが下がることとなろう。
2、金融危機の中国自動車業に対する影響
  下のグラフを見てみよう。消費者における金融危機の中国自動車業に対する影響について、「転換のきっかけである」と回答した人が33%を占め、また半分以上が今回の金融危機により「深刻な打撃を受ける」と考えていることが分かった。
※捜狐汽車(auto.sohu.com)のデータを元にサーチナが作成
  消費者は金融危機による中国自動車業界に対してあまり楽観的ではなかった。中国自動車工業協会の統計によると、8月、中国の自動車市場はまれに見る同期比減少という現象が表れた。アメリカの金融危機は短期で解消しにくいことが、全世界の経済発展に一定の影響をもたらしている。また中国経済も大きな緩和の兆しが見え始め、これは自動車産業に対する中長期的な影響がやや大きく、自動車消費の転換期が訪れるだろう。輸出が大きな影響を受けるだけでなく、国内の需要も下がって、投資の減少に繋がっていくと思われる。

  一方で、金融危機は少しずつながら欧米など自動車先進国の内需減少を招き、外資の発展途上国への投資増を強化して、自国の経済危機を緩和させようとしている。この点については、中国の自動車産業にとっても1つの「転換期」になる。上記データで33%の消費者が答えたように、中国の自動車産業はこの契機を捉えて、積極的に自社ブランドを発展させるべきである。欧、米、日らの国の経済が下降して消費者の購買力が影響を受け、割安な製品を期待し、こうしたニーズに合った自動車を要求するだろう。であれば、今回の金融危機は中国の自動車業にとって消して消極的なものではない。
3、世界金融危機下の中国自動車企業、危機からチャンスを掴め
  優勝劣敗の競争社会において、苦境から1企業の生存能力を試すことができる。自動車業界は利潤がわずかな業界であるため、人件費の高い先進国の自動車工業は必然に、一定の産業基盤があり、コストが相対的に低い発展途上国に移転していく。世界の自動車工業にとって、中国やインドに代表されるアジア・太平洋地域への移転は避けて通れない。東南自動車とチェリー自動車はクライスラーを代理生産しているし、長安鈴木もフィアットを代理生産し、フィアットロゴをつけて中国、中東、ヨーロッパなどで販売している。それ以外に、吉利もイギリスのマンガンブロンズ自動車を代理生産しているし、この他にも多くの多国籍自動車企業は中国で相応の代理生産商を捜している。

  中国に出現した代理生産ブームは、苦境にある西方の多国籍自動車企業がコストダウンするために採った新しい道である。中国は改革開放30年の蓄積を経て、自動車部品や完成車の生産能力において、ロシア、インドなどの国と比較にならないほどのものを持っている。また先進国と比べて中国の労働力コストは低い。これは世界の自動車産業シフトの縮図である。過去の30年余りの中で、すでに何度も類似した産業シフトが現れており、初めは軽紡織工業製品、次に家電、ここ数年の装備製造業に見られ、こうした世界産業大転換の背景の下、青島ハイアール、美的(Midea)、格力(Gree)などといった実力企業が生まれた。今後自動車業界にも、実力企業が誕生するかも知れない。

  中国の自動車企業にとって、世界的な金融危機においてするべきなのは、危機の中にある隠れたチャンスを発掘し、迅速に成長して大きくなることである。
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